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桜舞うあの日のままで
第11章 風香と陽子
「私は別に、野次馬根性で言っているわけじゃなくて、ホントに風香のことを心配してるんだよ。でも、考えても見てよ。掛川君、あれだけ女子の人気が高いイケメンなんだよ。しかも、高身長で頭も良いと来た! あんな人のアプローチを何度も何度もお断りするなんて、異常な事態だよ。風香は別に彼氏もいないわけだしね。『例の彼』のことをすっぱり吹っ切って、掛川君と付き合ってみた方がいいと思うよ」
「でもね、陽子。そんな軽い気持ちで付き合っちゃうと、掛川君に失礼だよ」
「それは、私たちが決めることじゃないでしょ。『掛川君がどう思うか』が大事じゃん。とにかく、掛川君ともしっかり話し合った方がいいって。あと、『例の彼』に思いをきっちり伝えることも大事だね」
「う、うん……」
風香は内心、「それが次々とこなせるようなら、苦労しないよ」と思っていたが、親身になってアドバイスしてくれている陽子のことを思うと、口には出せるはずもない。
その後は、たわいもない話題へと二人の会話は移っていった。
「でもね、陽子。そんな軽い気持ちで付き合っちゃうと、掛川君に失礼だよ」
「それは、私たちが決めることじゃないでしょ。『掛川君がどう思うか』が大事じゃん。とにかく、掛川君ともしっかり話し合った方がいいって。あと、『例の彼』に思いをきっちり伝えることも大事だね」
「う、うん……」
風香は内心、「それが次々とこなせるようなら、苦労しないよ」と思っていたが、親身になってアドバイスしてくれている陽子のことを思うと、口には出せるはずもない。
その後は、たわいもない話題へと二人の会話は移っていった。