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桜舞うあの日のままで
第12章 悠と真奈美
沢口真奈美(さわぐち・まなみ)は、悠が大学に入ってから知り合った友達だ。
今まで、異性の友達は風香ただ一人だった悠だが、同じ講義を受けていることが多く、自然と仲良くなったのだった。
風香に対してほど、悠は心を開いて話しているわけではなかったが、真奈美とはまだ知り合って2ヶ月ほどしか経っていないので、当然かもしれない。
悠が苦笑しながら言った。
「別に俺を付き合わせる意味はなかったんじゃない? プレゼント選びって言っても、俺は真奈美のお父さんとは会ったこともないし、趣味や好みもさっぱり知らないんだぞ。最初は『付き添いだけでいい』って言ってたはずなのに、いつの間にか俺の意見を聞きまくりだし」
「でも、悠君はセンスがいいでしょ」
「ああ、真奈美はよく、悪趣味で奇天烈な服を着てるもんな。俺のセンスが良いのかどうかはともかく、少なくともこんな俺でも、真奈美よりはセンスがいいかも。うんうん」
「ちょっと~! どういう意味?」
笑いながら、悠の肩を軽く叩く真奈美。
悠も愉快そうに、白い歯を見せて笑った。
今まで、異性の友達は風香ただ一人だった悠だが、同じ講義を受けていることが多く、自然と仲良くなったのだった。
風香に対してほど、悠は心を開いて話しているわけではなかったが、真奈美とはまだ知り合って2ヶ月ほどしか経っていないので、当然かもしれない。
悠が苦笑しながら言った。
「別に俺を付き合わせる意味はなかったんじゃない? プレゼント選びって言っても、俺は真奈美のお父さんとは会ったこともないし、趣味や好みもさっぱり知らないんだぞ。最初は『付き添いだけでいい』って言ってたはずなのに、いつの間にか俺の意見を聞きまくりだし」
「でも、悠君はセンスがいいでしょ」
「ああ、真奈美はよく、悪趣味で奇天烈な服を着てるもんな。俺のセンスが良いのかどうかはともかく、少なくともこんな俺でも、真奈美よりはセンスがいいかも。うんうん」
「ちょっと~! どういう意味?」
笑いながら、悠の肩を軽く叩く真奈美。
悠も愉快そうに、白い歯を見せて笑った。