この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
桜舞うあの日のままで
第13章 風香と俊樹
再三にわたって同じ告白を受けているにも関わらず、風香は少し照れた。
ただ、それはあくまでも「こんなに素敵な人から告白されて嬉しい」という気持ちからであり、この告白を受け入れることなど想像もつかない風香。
風香が何もリアクションを取らないことを、俊樹はとっくに予想済みだったらしく、気落ちした様子も見せずに言葉を続けた。
「うん、分かるよ。『好きじゃない男から告白されても、さほど喜べない』ってことでしょ?」
「そういうわけでは……。お気持ちは本当に嬉しいし、ありがたいよ。それは決して、嘘じゃないから」
「でも、付き合うのは無理……ってことでしょ?」
答えづらくなり、風香はうつむく。
俊樹は特に落胆の様子も見せずに続ける。
ただ、それはあくまでも「こんなに素敵な人から告白されて嬉しい」という気持ちからであり、この告白を受け入れることなど想像もつかない風香。
風香が何もリアクションを取らないことを、俊樹はとっくに予想済みだったらしく、気落ちした様子も見せずに言葉を続けた。
「うん、分かるよ。『好きじゃない男から告白されても、さほど喜べない』ってことでしょ?」
「そういうわけでは……。お気持ちは本当に嬉しいし、ありがたいよ。それは決して、嘘じゃないから」
「でも、付き合うのは無理……ってことでしょ?」
答えづらくなり、風香はうつむく。
俊樹は特に落胆の様子も見せずに続ける。