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桜舞うあの日のままで
第13章 風香と俊樹
俊樹は、明るい表情と声に戻って言った。
「別に、今すぐ答えを聞こうとか、そんなこと思ってないから。ゆっくりでいいから、考えてくれると嬉しい。期限なんか一切ないし……いつまでも待ってるよ」
「あ、ありがとう……」
俊樹の思いやりがしっかりと伝わってきて、心が少し温かくなる風香。
だがそれでも、風香はこの場ですぐには答えを出すことはできなかった。
いまだに風香にとって、「悠以外の男子と交際する」ということに対して、気も進まないし、現実味すら感じられないのだ。
たとえ、相手が俊樹のような素敵な人であろうと。
「もし、その気になってくれたら、いつでもすぐに教えてね。さてさて、風香ちゃんを困らせてるみたいだから、この話は終わりにしよう! そういえば、昨日のドラマ、見た?」
そして二人の会話は、たわいもない方向へとそれていった。
「別に、今すぐ答えを聞こうとか、そんなこと思ってないから。ゆっくりでいいから、考えてくれると嬉しい。期限なんか一切ないし……いつまでも待ってるよ」
「あ、ありがとう……」
俊樹の思いやりがしっかりと伝わってきて、心が少し温かくなる風香。
だがそれでも、風香はこの場ですぐには答えを出すことはできなかった。
いまだに風香にとって、「悠以外の男子と交際する」ということに対して、気も進まないし、現実味すら感じられないのだ。
たとえ、相手が俊樹のような素敵な人であろうと。
「もし、その気になってくれたら、いつでもすぐに教えてね。さてさて、風香ちゃんを困らせてるみたいだから、この話は終わりにしよう! そういえば、昨日のドラマ、見た?」
そして二人の会話は、たわいもない方向へとそれていった。