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桜舞うあの日のままで
第14章 夏休み直前、悠と真奈美
エクレアを食べ終わったあと、真奈美が言う。
「美味しかった~! ありがとうね」
「いえいえ。確かに美味かったな。わざわざ遠出してまで買いに行った甲斐があった」
「苦労してゲットしたものだと、格別の美味しさを感じるよね」
「おい! 苦労したのは俺だけだ。真奈美はただ食べただけだろ」
面白そうに笑いながら、悠が言葉を続ける。
「ホント、真奈美は色んな意味で大物だな。俺の買ってきたものを我が物顔で食うし。そうそう、最初に俺の部屋へと上がりこんだあの手口といい……さすがだ」
「ちょっと~。『手口』って悪事みたいじゃん」
真奈美も笑って抗議する。
しかし、悠は譲らなかった。
「いや、手口と呼ばせてもらうぞ、あれは……」
「美味しかった~! ありがとうね」
「いえいえ。確かに美味かったな。わざわざ遠出してまで買いに行った甲斐があった」
「苦労してゲットしたものだと、格別の美味しさを感じるよね」
「おい! 苦労したのは俺だけだ。真奈美はただ食べただけだろ」
面白そうに笑いながら、悠が言葉を続ける。
「ホント、真奈美は色んな意味で大物だな。俺の買ってきたものを我が物顔で食うし。そうそう、最初に俺の部屋へと上がりこんだあの手口といい……さすがだ」
「ちょっと~。『手口』って悪事みたいじゃん」
真奈美も笑って抗議する。
しかし、悠は譲らなかった。
「いや、手口と呼ばせてもらうぞ、あれは……」