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桜舞うあの日のままで
第15章 悠の帰郷
 真奈美のこの質問に怪訝な顔をする悠。

「ミネラルウォーターの入ったペットボトルしか持ってない。しかも、俺がすでに半分以上飲んでるし」

「じゃあ、それをお願い!」

「ミネラルウォーターが好きなんだな。じゃあ、同じのを買ってきてやるよ」

「そうじゃなくて、悠が今持ってるペットボトルがそのまま欲しいの!」

「はあ?」

 相変わらず不思議そうな顔つきのまま、悠はバッグからペットボトルを取り出して言葉を続けた。




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