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桜舞うあの日のままで
第15章 悠の帰郷
「そりゃ……私、悠のこと好きだから、悠の飲みかけが一番欲しいに決まってるでしょ」
「は?」
予期せぬ答えに、動揺を隠せない悠。
そこへ、真奈美がさらに言った。
「悠は全然気づいてなかったみたいだけど、私けっこう前から悠のこと好きだよ。悠は私のこと、嫌い?」
「さっきも言ったけど、嫌だったらこうして見舞いにも来ないだろ」
「じゃあ、好き?」
「まぁ、『友達として』って大前提で言えば、そう捉えてもらっても問題ないな」
これを聞き、心底嬉しそうな様子の真奈美が、風邪のためかかすれ気味の声で言った。
「嬉しい! ちなみに私は、『友達として』っていう前置きなしで、悠のことが好きだよ。毎年、帰省するのはお盆の数日間だけの私が、こんなに早くから帰省しているのも、悠に会うためだから。悠は前に、彼女はいないって言ってたよね。今もいないなら、私と付き合って!」
「は?」
予期せぬ答えに、動揺を隠せない悠。
そこへ、真奈美がさらに言った。
「悠は全然気づいてなかったみたいだけど、私けっこう前から悠のこと好きだよ。悠は私のこと、嫌い?」
「さっきも言ったけど、嫌だったらこうして見舞いにも来ないだろ」
「じゃあ、好き?」
「まぁ、『友達として』って大前提で言えば、そう捉えてもらっても問題ないな」
これを聞き、心底嬉しそうな様子の真奈美が、風邪のためかかすれ気味の声で言った。
「嬉しい! ちなみに私は、『友達として』っていう前置きなしで、悠のことが好きだよ。毎年、帰省するのはお盆の数日間だけの私が、こんなに早くから帰省しているのも、悠に会うためだから。悠は前に、彼女はいないって言ってたよね。今もいないなら、私と付き合って!」