この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
桜舞うあの日のままで
第16章 関係の変化

悠の姿が見えなくなると、俊樹が言う。
「彼が、風香ちゃんがいつも言ってる意中の人かな? 夏休みなので帰省してるとか?」
図星なのでやや動揺した風香だったが、嘘をつきたくなかったので黙って頷くと、言葉を探す。
すると、俊樹が申し訳なさそうに言った。
「ごめんね。ホントは、彼と一緒にいたかったんでしょ?」
「そ、そんなこと……」
図星だったが、「うん」と答えると俊樹を傷つけかねないので、風香は戸惑った。
しかし、俊樹は柔らかい表情のまま言葉を続ける。
「彼と一緒にいたいのに、僕との約束を優先してくれたんだね。風香ちゃんはやっぱり優しいなぁ。僕はもう、風香ちゃんじゃないとダメってくらい、好きだ」
「彼が、風香ちゃんがいつも言ってる意中の人かな? 夏休みなので帰省してるとか?」
図星なのでやや動揺した風香だったが、嘘をつきたくなかったので黙って頷くと、言葉を探す。
すると、俊樹が申し訳なさそうに言った。
「ごめんね。ホントは、彼と一緒にいたかったんでしょ?」
「そ、そんなこと……」
図星だったが、「うん」と答えると俊樹を傷つけかねないので、風香は戸惑った。
しかし、俊樹は柔らかい表情のまま言葉を続ける。
「彼と一緒にいたいのに、僕との約束を優先してくれたんだね。風香ちゃんはやっぱり優しいなぁ。僕はもう、風香ちゃんじゃないとダメってくらい、好きだ」

