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桜舞うあの日のままで
第16章 関係の変化

風香は慎重に言葉を選びながら言う。
「ありがとう、掛川君の気持ちはすごく嬉しいんだけど……」
「あ、ストップ!」
俊樹は風香の言葉を遮ると、続けて言う。
「うん、断られるのは知ってる。僕はただ、気持ちを知ってほしいだけだから、返事は期待してないんだ。だから、風香ちゃんがもし、僕と付き合ってもいいって思えるようになったら、そのときに返事してくれると嬉しい。『あの彼を想い続けたまま、僕と試しに付き合ってみる』って感じでも大歓迎だから。あと、そうそう。『俊樹』って名前で呼んでね」
「俊樹君、ありがとう。……ごめんね」
風香はそう言うことしかできなかった。
「ありがとう、掛川君の気持ちはすごく嬉しいんだけど……」
「あ、ストップ!」
俊樹は風香の言葉を遮ると、続けて言う。
「うん、断られるのは知ってる。僕はただ、気持ちを知ってほしいだけだから、返事は期待してないんだ。だから、風香ちゃんがもし、僕と付き合ってもいいって思えるようになったら、そのときに返事してくれると嬉しい。『あの彼を想い続けたまま、僕と試しに付き合ってみる』って感じでも大歓迎だから。あと、そうそう。『俊樹』って名前で呼んでね」
「俊樹君、ありがとう。……ごめんね」
風香はそう言うことしかできなかった。

