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桜舞うあの日のままで
第17章 冬休み
12月24日の午後5時、待ち合わせ場所の駅前へ一番早く到着したのは真奈美だった。
すでに空は夕暮れの色を見せている。
真奈美のいる駅前広場には、いつにもまして人だかりが出来ていた。
ベンチに座りながら、退屈そうにうつむく真奈美。
すると、真奈美の座っているベンチのすぐそばに、俊樹がやってきて、立ったまま辺りを見回した。
真奈美と俊樹は面識がないので、今夜同行する仲間だということすら気づいていないようだ。
ところが、きょろきょろと辺りを見回した真奈美の目が、俊樹の姿に留まった。
真奈美はすぐに視線をそらしたが、内心「悠ほどではないけど、かっこいい人だな」と思っていたようだ。
すでに空は夕暮れの色を見せている。
真奈美のいる駅前広場には、いつにもまして人だかりが出来ていた。
ベンチに座りながら、退屈そうにうつむく真奈美。
すると、真奈美の座っているベンチのすぐそばに、俊樹がやってきて、立ったまま辺りを見回した。
真奈美と俊樹は面識がないので、今夜同行する仲間だということすら気づいていないようだ。
ところが、きょろきょろと辺りを見回した真奈美の目が、俊樹の姿に留まった。
真奈美はすぐに視線をそらしたが、内心「悠ほどではないけど、かっこいい人だな」と思っていたようだ。