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桜舞うあの日のままで
第4章 悠の部屋にて……

風香としては、「いつか彼氏ができたとき、その最愛の人に自分の『初めて』を捧げたい」と思ってきたのだ。
ところが、現実はというと、高3になった現在に至るまで、一度も彼氏が出来たことはなかった。
それどころか、いまだに「本気で好きな人」ができたこともない風香。
テレビで見る俳優やスポーツ選手のことを「かっこいい」と思うことは再三あったが、「恋ではない」と風香自身分かっていた。
そして、目の前にいる悠はというと……少なくとも、ルックスも性格も申し分ないことは確かだ。
物心つく前からの知り合いでなければ、「ひょっとしたら悠に恋をしていたかもしれない」ということも、風香には大体想像できているほどに。
ところが、現実はというと、高3になった現在に至るまで、一度も彼氏が出来たことはなかった。
それどころか、いまだに「本気で好きな人」ができたこともない風香。
テレビで見る俳優やスポーツ選手のことを「かっこいい」と思うことは再三あったが、「恋ではない」と風香自身分かっていた。
そして、目の前にいる悠はというと……少なくとも、ルックスも性格も申し分ないことは確かだ。
物心つく前からの知り合いでなければ、「ひょっとしたら悠に恋をしていたかもしれない」ということも、風香には大体想像できているほどに。

