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桜舞うあの日のままで
第4章 悠の部屋にて……
服を着終わってから、悠がまた言った。
「さっきの約束通り、俺にできることなら何でもするから、遠慮なく言えよ」
「あ……うん……」
そんなことはすっかり忘れてしまっていた風香は、考え込む。
そんな風香を見て、悠が穏やかに言った。
「別に急いで考えなくてもいいから。何か思いついたら、何でも言ってくれ。一週間、俺を召使いのようにこき使ってもいいぞ」
「そんな大変なこと、お願いできないよ……」
「いや、恋人でもない俺にキスや『初めて』を奪われた上に、俺の精子を中に出されてしまったんだからな。意図してなかったとはいえ、大変なことをしてしまったと今は思ってる。ごめんで済まないけど……本当にごめんな。だから、出来る限り、風香の願いを聞いてあげたい」
「そんなに気にしないで。私もその……気持ちよかったし……嫌な気持ちにはなってないよ。お願い事は、次会うときまでに考えておくけど、そんなに大変なことを頼まないから」
風香は危うく、「嫌な気持ちどころか、またいつかしてほしい気持ちになった」と口走りかけてしまう。
口には出さなかったが、風香は「相手が悠でよかった」とすら思っていた。
「さっきの約束通り、俺にできることなら何でもするから、遠慮なく言えよ」
「あ……うん……」
そんなことはすっかり忘れてしまっていた風香は、考え込む。
そんな風香を見て、悠が穏やかに言った。
「別に急いで考えなくてもいいから。何か思いついたら、何でも言ってくれ。一週間、俺を召使いのようにこき使ってもいいぞ」
「そんな大変なこと、お願いできないよ……」
「いや、恋人でもない俺にキスや『初めて』を奪われた上に、俺の精子を中に出されてしまったんだからな。意図してなかったとはいえ、大変なことをしてしまったと今は思ってる。ごめんで済まないけど……本当にごめんな。だから、出来る限り、風香の願いを聞いてあげたい」
「そんなに気にしないで。私もその……気持ちよかったし……嫌な気持ちにはなってないよ。お願い事は、次会うときまでに考えておくけど、そんなに大変なことを頼まないから」
風香は危うく、「嫌な気持ちどころか、またいつかしてほしい気持ちになった」と口走りかけてしまう。
口には出さなかったが、風香は「相手が悠でよかった」とすら思っていた。