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Self-pleasures
第6章 小鳥遊医局長の密やかな想い
とうとう冬から返事を貰えた。しかも以前から憧れていたと言われて、嬉しかった。ホテルか、自分のマンションで会う約束をしたかったが、なかなかタイミングが合わず,大人の関係とは言えなかった。

(先生のお供で、学会へ一緒に行く事になりました。)

冬からメールが来た。小鳥遊にとっては、嬉しい知らせだ。

(ツインで部屋を取りますね。)

ドキドキしながら、メールを返すと,その日は疲れ果てて寝るまで冬を想い自慰を繰り返した。

ーーー学会当日。

ホテルでの待ち合わせ。冬に部屋番号と携帯の番号を教えた。

「小鳥遊君。久し振りだねぇ。」

声を掛けられて慌てて振り向いた。大学の恩師で脳外科学会でも重鎮の谷田部医師だ。小鳥遊はこの男を目標に脳外科医になった。温和で優しそうなこの男こそ,"正しい女との遊び方"を教えてくれた。

「ご無沙汰しています。谷田部院長。」

ずんぐりむっくりな、筋肉質の谷田部は前線を退いてからは、大学院長をしている。老眼が出てきたりすると,細かな手技と,長時間のオペが多い脳外科手術を1日に何件もこなす事は、難しくなってくる。緊張と忍耐力を試されるのだ。谷田部も現役を退き今は、アドバイザーとして手術に入ったり、大学で学生に講義をする立場だった。

「会うのは、君の結婚式以来だったね。」

「ええ。でも…つい最近離婚したんです。お恥ずかしい限りです。」

他愛も無い話をしながら会場の控え室へと入った。スタッフがくれたコーヒーを飲みながら,打ち合わせをし,それぞれの部屋へと向かった。

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