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Self-pleasures
第6章 小鳥遊医局長の密やかな想い
…僕は、あなたとの遊びに期待していますよ。

小鳥遊は思わず口元に笑みがこぼれた。服に着替え,予定を確認していた時に,丁度部屋のドアベルが鳴った。ドアを開けると,そこには冬が緊張した面持ちで立っていた。すぐに部屋に入れた。

「場所はすぐにわかりましたか?」

小鳥遊のいつもと変わらない優しい言葉使いに冬の顔に安堵の表情が浮かぶ。僕も先程ついて、荷解きをしようと思っていたところですと微笑んだ。

「何か飲みますか?」

コートを脱ぎ、クローゼットのハンガーにかける冬に向かって小鳥遊は冷蔵庫を開けながら聞いた。

「では、お水を頂けますか?」

冬はそう言いつつ自分の荷物を運んだ。

「先生はどちらをお使いになりますか?」

…ベッドのことか。

大きいツインルームで、ベッドはそれぞれがキングサイズはあった。多分1つしか使わないだろうと思いつつも、月性さんのお好きな方をどうぞと言いながら、ミネラルウォーターのボトルを取り出した。

「では、こちらを…。」

冬は、窓とは反対側の奥のベッドに荷物を置いた。荷解きをする後ろ姿を静かに眺めていた。紺の七分袖のジャケットに、少し透け感のあるブラウスの下には見えても良い様に胸元にレースをあしらった上品なキャミソールを着ていた。淡いピンク色をした柔らかいシフォンスカートは、冬が歩く度に膝丈でフワフワと遊んだ。いつもは白衣で隠れている太くも無く細くも無い,引き締まり,すらりとした長く伸びた脚に小鳥遊は思わず見惚れてしまった。
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