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Self-pleasures
第6章 小鳥遊医局長の密やかな想い
しゃがんだり立ち上がったりする度に,冬の小さなお尻が目に留まる。小鳥遊が静かな事に気付き振り返った冬に,ボトルを手渡した。

「白衣よりもこちらの方が、セクシーでいやらしく感じるのは、何故でしょうか?」

それは全く、いやらしさを含まない優しい口調で、さらっと言われた為に冬は思わず微笑んだ。

「わかりません。」

病棟では引っ詰め髪にして、きちんとお団子にして止めている茶色い髪は、エフォートレス巻きで小さな顔を引き立てていた。その姿は、清潔感と少しの色気も感じる様な甘過ぎずそれでいて洗練された上品さがあった。

小鳥遊が思わずため息をついた。冬の顔が少し曇った。

「あの…この格好いけませんでしたか?」

冬は心配そうに小鳥遊を見つめた。

「いえ…可愛らしいあなたにとてもよく似合っていますよ。」

冬の頬に一瞬で赤みがさした。

「良かった♪もっとかっちりしたスーツに、しようかと迷ったんです。」

はにかむその姿も可愛らしかった。ふっくらとした唇は、淡いグロスで光っていた。あらかた片付けが済んだ冬は、小鳥遊から貰ったボトルの水を飲んだ。白く細い喉が嚥下をする度に動いた。小鳥遊はそっと冬に近寄り、ボトルを冬から取り上げると,冬をベッドに押し倒した。

「あっ…。」

冬は小さく声をあげた。

「君が、僕を想像してセルフ・プレジャーに耽ったと聞いたあの日から…嬉しくて…どうにかして下さい。」

初めて冬とキスをした日に冬からメッセージを貰った。余りにも素敵で官能的なキスだったので、風呂で自慰をしてしまった…という告白だった。普段、真面目な冬がメールとはいえ自分にそんな事を告白するなんて、挑発されている様に思っていた。

小鳥遊は冬を丁寧に愛した。冬の肌は絹の様に繊細で柔らかく、しっとりと汗で濡れると蕩ける様な甘い香りを放った。


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