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第2章 閉ざされた門

「あ……………」


彼はそこで気付いた
財布の中にはカードと現金が12万程入っている

その財布は今、走り去っていった彼女のカバンの中にある。



「あの女…ハメやがった……」



事の真相。
彼女は金が欲しかった。 彼(ひとし)とはセフレ関係にあり、やるたびに金を貰っていたが、そのお金は少量

金額に満足のいかなかった彼女は
財布を、盗み別れを告げた。



「………」



少しの沈黙



慎は罪悪感に囚われていた。

私があの女の人を逃したのは、間違いだった

いや、首を絞められていたんだ、悪い事じゃない。

助けるのは、悪い事じゃない けど

逃したのは間違いだった━━━…