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訳あり探偵事務所『Grayer』
第1章 プロローグ

13年前……セミの鳴く声も少しづつ減り、夏休みもあと数日で終る頃……遊び疲れて家に帰る途中の出来事
人気のない路地裏 電線に何羽か止まる烏
烏が見下ろす電柱の隣には
しゃがみこんですすり泣く小さな女の子がいた
「うぅ…ひっ……うぅぅ……」
しばらくすると、少し遠くに一人の影が現れた、こちらへと小走りしながら女の子の名前を呼ぶ
「まことちゃーん!」
女の子の元へ駆け寄ったのは、お巡りさんだった。
「……!!」
頭を優しく撫でられ、俯いていた女の子は顔を上げた
「おまわりさん…!!」
「まことちゃん、また 迷子になっちゃったのー?」
「うん…お家…どこかわからなくなっちゃったの…」
慎(まこと)、夏休みの間は母の実家に帰り、よく地元の子達と外で遊んでいたのだが、慣れない土地のせいか、
私はよく迷子になってしまった。
「そっかそっかー、よし、じゃあ今日もお兄さんがお家まで送って行くからね、帰ろうか」
そう言ってお巡りさんはにっこりと笑った
人気のない路地裏 電線に何羽か止まる烏
烏が見下ろす電柱の隣には
しゃがみこんですすり泣く小さな女の子がいた
「うぅ…ひっ……うぅぅ……」
しばらくすると、少し遠くに一人の影が現れた、こちらへと小走りしながら女の子の名前を呼ぶ
「まことちゃーん!」
女の子の元へ駆け寄ったのは、お巡りさんだった。
「……!!」
頭を優しく撫でられ、俯いていた女の子は顔を上げた
「おまわりさん…!!」
「まことちゃん、また 迷子になっちゃったのー?」
「うん…お家…どこかわからなくなっちゃったの…」
慎(まこと)、夏休みの間は母の実家に帰り、よく地元の子達と外で遊んでいたのだが、慣れない土地のせいか、
私はよく迷子になってしまった。
「そっかそっかー、よし、じゃあ今日もお兄さんがお家まで送って行くからね、帰ろうか」
そう言ってお巡りさんはにっこりと笑った

