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訳あり探偵事務所『Grayer』
第3章 分岐点

「待て」
取っ手を引こうとした時
琉牙に呼び止められた
「何よ……」
「ちょっとウチに来い」
「ハァ?」
また何かするつもりなの?
徐々に嫌悪感が湧いてくる
「もう話しかけないでくれる?
あなたの事本当に嫌なの」
「あの時の事は謝る、悪い。でも俺のせいなんだ放ってはおけない」
「あなたの家に行って何するのよ?
お酒?飲んで慰めるつもりなの?」
そこまで言うと琉牙は慎の腕を力強く掴むと
私を引っ張って歩きだした
「や、やめて!離してっ!一人にさせてよ…!」
「俺の家っちゃ家だけどよ。俺が住んでるのは事務所だから 冷だってそこに居る 」
同じ職場の人ってこと…?
そう言えばさっきの出来事で倉庫に入ってきた冷さんは、人を探してるかのような感じだったけど
この人仕事抜け出してきたってことなのかな…
職場なんか言った所で……
二人は一つの一軒家の前に立っていた。

