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どうか、私を愛してください。
第11章 誠一VS誠二
「兄さん……久しぶりだね。どうしたの急に実家に来るなんて。」



「誠一…どうしたの?」



「誠二が実家にいるって聞いて……母さんこそ気分はどうなの?」



「えぇ……誠二と話したら少し気分が晴れたわ…」



「ならよかった…」



一週間前ドア越しだったけど母親と話をしたときはか細い声だったけど
今日はまだ顔色もいい気がする。
だけど誠二と一体何を話したんだ……?



「じゃあ俺ホテルにいるから帰るよ。」



「誠二、あの……」



「また来るよ、母さん…今回は一時日本にいるから。」



「本当に…?」



「誠二、送っていくよ。」
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