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どうか、私を愛してください。
第12章 抱いてください……
「美緒、気分はどうだ?」



「誠一さん…私はもう大丈夫です。」



誠二さんが帰ってきてから、私は二日間ベッドの上で過ごしていた。
大丈夫だというのに誠一さんが寝ておきなさいと……
私の体を気遣って言ってくれているのはわかる。
だけどこのベッドで一人で寝ていると誠二さんのことばかり考えてしまう。



誠二さんと抱き合ったこと、共に流した涙、そして誠二さんの結婚



誠二さんが結婚するなら……ちゃんと笑顔でおめでとうって言わなきゃって
何度も頭の中では言い聞かせているのに――
中々整理がつかずにいた。



「お母様。」



「永一…」



「もう大丈夫だからね。心配しないでね。」



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