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どうか、私を愛してください。
第12章 抱いてください……
「……お手紙書いてきました。」
「手紙?ありがとう永一。」
「じゃあ行ってきます。」
「行ってらっしゃい。」
「じゃあ永一を送ってくる。まだ寝ておきなさい。家事は人を雇ったから。」
「あ……はい、わかりました。行ってらっしゃい。」
元気なのに家事もせずにベッドの上で寝ている私って
誠一さんにとって、永一にとってどんな存在なのだろう
ベッドの上に寝ている人形になった気分――
そんな風に考えてはダメと気持ちを切り替えるためにも
永一にもらった手紙を開けてみた。
【お母様。お母様の笑った顔が見たいです。】
「永一……」
私はこうやってベッドの上で寝ているから
永一はこういう風に手紙に書いてきたと思っていた。
「手紙?ありがとう永一。」
「じゃあ行ってきます。」
「行ってらっしゃい。」
「じゃあ永一を送ってくる。まだ寝ておきなさい。家事は人を雇ったから。」
「あ……はい、わかりました。行ってらっしゃい。」
元気なのに家事もせずにベッドの上で寝ている私って
誠一さんにとって、永一にとってどんな存在なのだろう
ベッドの上に寝ている人形になった気分――
そんな風に考えてはダメと気持ちを切り替えるためにも
永一にもらった手紙を開けてみた。
【お母様。お母様の笑った顔が見たいです。】
「永一……」
私はこうやってベッドの上で寝ているから
永一はこういう風に手紙に書いてきたと思っていた。