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どうか、私を愛してください。
第12章 抱いてください……
「……俺も飲みすぎただけだから。」



嘘。
誠二さんお酒が入ったグラスには一口も口をつけていなかった。
いくら私が酔っぱらっていたからってそれぐらいはキチンと記憶にある。



誠二さんの優しさが心臓を一突きされるぐらい痛い。
だけど…この優しさにもう少し浸っていたい。
これぐらいは……いいかな?



「誠二さん……遅くなったけどおめでとうございます。」



フラフラの体でソファから立って笑って言っているつもりだった。
大丈夫、ちゃんと唇の端は上に上がっている。



「危ない…!」
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