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どうか、私を愛してください。
第13章 これはレイプだから……
「どうしてっ……」



窓は再会した日と同じように開けられていて
絵もそのまま――
やっぱり捨てていなかったのか。



デジャヴのように美緒はチェアに座って寝ている。
ただ寝不足なのか眼の下のクマが酷い。



もう一度この扉の中に入ったら
きっともう二度と出てくることはできない。
それがわかっているから中に入ることはためらってしまう。



「美緒……」



窓の淵に手を置いて美緒の顔をここから眺めるだけでも
この10年を考えたら幸せだった。
なのに――



「これは……土?」



美緒もお手伝いさんも家の掃除は徹底していて綺麗にしていた。
だから、この窓の土は俺が前つけたもの――
そんな土がまだこの窓に残っていたなんてしったら




美緒が愛おしすぎて・・・気づいたら禁断の扉の中へ足を踏み入れていた。
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