この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
どうか、私を愛してください。
第16章 電話越しで・・・
「誠二、お願いがあるんだ。」
「兄さん…どうしたの?」
「美緒を……助けてやってほしい。助けられるのはお前だけだ。」
「……何言ってんの?兄さんは夫なんだから兄さんが支えなきゃ。俺に頼ってたらダメだよ。」
「美緒が紗英みたいに見えるといってもか?」
「え?」
「どんどん痩せて笑顔もなくなって……俺には心を閉ざしてしまっている。」
「それでも……俺はもうそばにいられないんだから、兄さんがっ――」
「このまま電話越しでいい。俺だってもう二度と紗英の時のような過ちはおかしたくない。だけど、このままじゃ美緒が――きっとお前の声を聞けば安心するから。」
「兄さん…どうしたの?」
「美緒を……助けてやってほしい。助けられるのはお前だけだ。」
「……何言ってんの?兄さんは夫なんだから兄さんが支えなきゃ。俺に頼ってたらダメだよ。」
「美緒が紗英みたいに見えるといってもか?」
「え?」
「どんどん痩せて笑顔もなくなって……俺には心を閉ざしてしまっている。」
「それでも……俺はもうそばにいられないんだから、兄さんがっ――」
「このまま電話越しでいい。俺だってもう二度と紗英の時のような過ちはおかしたくない。だけど、このままじゃ美緒が――きっとお前の声を聞けば安心するから。」