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どうか、私を愛してください。
第16章 電話越しで・・・
「兄さん悔しくないの……?」
「悔しいよ。何でずっとそばにいた俺じゃないんだって。だけど美緒の命のほうが大事だから――」
命の重みを知っている俺たちにとっては
確かに人のプライドなんてものは小さなもので余計なものだ。
「わかった。電話越しなら――」
「恩に着る。」
「でも今回で本当に最後にしたい。でないと俺と美緒はきっとズルズルいってしまう。」
「お前は本当に円花さんと結婚したら美緒がお前のことを諦めると思っているのか?」
「……思ってるよ。」
「即答しないのは自信がないってことだよな?」
「……俺は紗英を失って悲しくて死にたくなったよ。ボロボロな人生だったよ。」
「悔しいよ。何でずっとそばにいた俺じゃないんだって。だけど美緒の命のほうが大事だから――」
命の重みを知っている俺たちにとっては
確かに人のプライドなんてものは小さなもので余計なものだ。
「わかった。電話越しなら――」
「恩に着る。」
「でも今回で本当に最後にしたい。でないと俺と美緒はきっとズルズルいってしまう。」
「お前は本当に円花さんと結婚したら美緒がお前のことを諦めると思っているのか?」
「……思ってるよ。」
「即答しないのは自信がないってことだよな?」
「……俺は紗英を失って悲しくて死にたくなったよ。ボロボロな人生だったよ。」