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どうか、私を愛してください。
第16章 電話越しで・・・
「ごめんなさい……勝手ですよね。永一もいる。誠一さんとは離婚もしていない。誠二さんは円花さんと結婚するのに……自分からこの家に入ってきたのに。」
「本当にこの家を出たい?」
「……っ」
一番の気がかりは永一のこと。
永一を連れて行ってもこのままじゃ連れ戻される。
そして永一の夢はこの家をでたら叶わなくなってしまう。
「……誠二さんありがとう。もう切ります。これ以上誠二さんと話をしているとどんどん我儘になるから。」
「美緒……ごめん。」
伝えるつもりはなかった。
この言葉は口にするつもりはなかったんだ、だけどきっとこのまま電話を切ったら
同じことを繰り返す気がする。
「本当にこの家を出たい?」
「……っ」
一番の気がかりは永一のこと。
永一を連れて行ってもこのままじゃ連れ戻される。
そして永一の夢はこの家をでたら叶わなくなってしまう。
「……誠二さんありがとう。もう切ります。これ以上誠二さんと話をしているとどんどん我儘になるから。」
「美緒……ごめん。」
伝えるつもりはなかった。
この言葉は口にするつもりはなかったんだ、だけどきっとこのまま電話を切ったら
同じことを繰り返す気がする。