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どうか、私を愛してください。
第17章 最初で最後のラブレター
「僕は捨てれなかったよ。病院にはたくさん僕を必要としてくれる人がいる。妻は僕を支えてくれているしね。」
「そう……ですよね。」
「だけどね、愛を選んでいたらどういう人生を歩んでいたんだろうって思うよ。」
「え?」
「僕には好きな人がいた。だけどまだ駆け出しだった僕は彼女の幸せを願って突き放してしまったんだ。あの時彼女を受け入れていたら……そう思いながらずっと生きている。」
「先生……」
「僕も彼女も…本当は隣にいるだけでよかったんだ。お金とか名誉とか、そんなものは必然でなかった。この年になって気づいたよ。」
「そう……ですよね。」
「だけどね、愛を選んでいたらどういう人生を歩んでいたんだろうって思うよ。」
「え?」
「僕には好きな人がいた。だけどまだ駆け出しだった僕は彼女の幸せを願って突き放してしまったんだ。あの時彼女を受け入れていたら……そう思いながらずっと生きている。」
「先生……」
「僕も彼女も…本当は隣にいるだけでよかったんだ。お金とか名誉とか、そんなものは必然でなかった。この年になって気づいたよ。」