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どうか、私を愛してください。
第17章 最初で最後のラブレター
「少し貧血みたいだね。薬は出しておくけど……精神的なものかな。」



「精神的な……」



「看病に疲れてしまったかな…?それとも何かあった?私でよかったら話を聞くよ。」



先生は優しい笑顔の持ち主で、サンタクロースに似ているところがあって、永一はとても懐いていた。
私も、そして誠一さんやお義母様も診てくださる長い深い付き合いのある先生。



「慶子さんもこの間まで体調を崩していたから心配でね……言いたくないなら無理にとは言わないよ。」



「先生は……大事なものって捨てれますか?」



「大事なもの…?」



「例えば……病院とか家族とか…」



先生は驚いて目が丸くなったけど
それからすぐいつもの優しい目に戻って悟ったように答えてくれた。
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