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どうか、私を愛してください。
第17章 最初で最後のラブレター
「美緒、ちょっといいか?」



「誠一さん……」



つい最近までは一応夫婦同室だったのも今では夫婦別室で
もう私たちは仮面夫婦でいるのも辛い日々を送っていた。
私もだけど、誠一さんにも永一にもこんな状態はよくない……



「美緒…ごめん。」



「どうして誠一さんが謝るんですか?」



「君を紗英と同じようにさせまいと必死だった。子供さえできれば俺の隣で笑って過ごせるって本当に思っていたんだ。」



「誠一さん……」



「だから誠二にあんなことを――弟にあんなことを頼むなんて馬鹿げているのに君は承諾してくれた。辛かったはずなのに……本当にごめん。」



「誠一さん……私こそごめんなさい。私誠二さんを――」
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