この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
どうか、私を愛してください。
第19章 スケッチブックの秘密。
「美緒さん……スケッチブック見たんですね。」
コクリと頷いて誠二さんのスケッチブックを誠二さんとお義母さまにも見せた。
最初はペラペラと不思議そうにめくっていたけど
あるページで手が止まった。
「これは……」
最初のページはプロではないかというぐらい上手に描写されていたのが
少しづつ荒くなってきて
小学生から幼稚園、最後は1歳児が描くようなレベルの絵になっていた。
「少しづつ右手の動かなくなってきています。まだ初期の症状とはいえ日によってつらいようです。もう絵が描けない、だから部屋にあった絵を捨てたんです。あの頃にはもう戻れないから…」
「誠二は…ALSなんだよ、母さん」
「ALSって、筋肉が少しづつ動けなくなる」
「そうです……最近は日本でもこの病気は知られるようになったみたいですね。」
コクリと頷いて誠二さんのスケッチブックを誠二さんとお義母さまにも見せた。
最初はペラペラと不思議そうにめくっていたけど
あるページで手が止まった。
「これは……」
最初のページはプロではないかというぐらい上手に描写されていたのが
少しづつ荒くなってきて
小学生から幼稚園、最後は1歳児が描くようなレベルの絵になっていた。
「少しづつ右手の動かなくなってきています。まだ初期の症状とはいえ日によってつらいようです。もう絵が描けない、だから部屋にあった絵を捨てたんです。あの頃にはもう戻れないから…」
「誠二は…ALSなんだよ、母さん」
「ALSって、筋肉が少しづつ動けなくなる」
「そうです……最近は日本でもこの病気は知られるようになったみたいですね。」