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どうか、私を愛してください。
第19章 スケッチブックの秘密。
「あなたたちがどういう選択をするかわからないけど、私のパートナーも人工呼吸器をつけなかったわ。でも穏やかな最期を過ごせて幸せだった。だけど……」
円花さんの大きな瞳から涙がポロポロと床に落ちていく。
窓から見える空を見上げてパートナーに話しかけるようにポツリと言った。
「たまに……すごく寂しい。」
「俺は……誠二に生きてほしいと思っている。」
「誠一さん……」
「今まで美緒と…そして紗英と俺は過ごしてきたから。だからこれからは誠二には美緒と過ごしてほしい。だけど……誠二の気持ちも少しわかる。無理に生きようと思わない。」
自分がもし同じ立場になったら――
生きてほしい、だけど誠二さんの人生も大事にしたい。
円花さんの大きな瞳から涙がポロポロと床に落ちていく。
窓から見える空を見上げてパートナーに話しかけるようにポツリと言った。
「たまに……すごく寂しい。」
「俺は……誠二に生きてほしいと思っている。」
「誠一さん……」
「今まで美緒と…そして紗英と俺は過ごしてきたから。だからこれからは誠二には美緒と過ごしてほしい。だけど……誠二の気持ちも少しわかる。無理に生きようと思わない。」
自分がもし同じ立場になったら――
生きてほしい、だけど誠二さんの人生も大事にしたい。