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どうか、私を愛してください。
第19章 スケッチブックの秘密。
「ん……」



「誠二さん…」



「痛っ……」



「起き上がらないで…まだ傷口痛むから。」



病室には二人きり。
誠一さんは永一のそばへ
円花さんはアメリカの病院でのカルテをもとに主治医と話をしにいった。



「永一は…?」



「…永一は今誠一さんと一緒にいます。もうすぐここに来ると思います。」



「……永一に知られちゃったな。」



「誠二さん…私、誠一さんとっ――」



「美緒。」



名前を呼ぶなんてズルい。
そんな風に愛おしそうに名前を呼ばれたら言いたいことが言えなくなってしまう。



「永一には俺の体のこと黙っておいてくれる?」



「誠二さん……」
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