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どうか、私を愛してください。
第20章 誠二さん、どうか私を愛してください。
「美緒……」



「は、はい…」



「俺、行きたいところがあるんだ。」



「どこですか…?」



「美緒の実家。」



「え…でもあそこはもう……」



両親は亡くなっていて結婚を機に家を壊したはずだ。
実家の手入れをするのが難しいからと――



「行ってみたいんだ。美緒がどんな風に育ったのか。」



「わかりました。行きましょう。」



誠二さんのしたいように今はしてあげたいから
実家へはここから電車で二時間かかる。
何とか最終電車に乗り込んで実家へ行くことができた。
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