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どうか、私を愛してください。
第20章 誠二さん、どうか私を愛してください。
「たとえ、声が出なくても誠二さんと目があうだけで、
 見つめられるだけで胸が熱くなります。



 たとえ、手が動かなくても
 誠二さんの手に自分の手を重ねて
 温もりを感じられれば心まで温かくなる。



 たとえ、脚が動かなくても
 振り向けば誠二さんがいれば
 それだけで私は幸せなんです。
  


 でも
  


 誠二さんが私を愛してくれたら、
 私はもっと、もっと、幸せです。



 誠二さん、
 どうか、私を愛してください。



 生きて、私を愛して――
 その時を迎えられるまで、愛してほしい。」



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