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どうか、私を愛してください。
第20章 誠二さん、どうか私を愛してください。

「ここで…?」
「ここなら車いす対応の家ですし、私も車いすでの介護はやってきたので慣れています。」
「美緒……美緒は呼吸器をつけてほしいとはハッキリ言わないんだね。」
「言えないです……だけど本当は、みんな思っています。永一も誠一さんも、円花さんも――きっと紗英さんだって思っていると思います。」
「美緒の……これからの人生に乗りかかりたくない。」
「乗りかかってください……乗りかかられたほうが私は誠二さんがそばにいるって実感できます。」
「……」
「誠二さん、私誠二さんが呼吸器をつけないで人生を終えたいというなら反対しません。ただその理由が私なら――反対です。」
「ここなら車いす対応の家ですし、私も車いすでの介護はやってきたので慣れています。」
「美緒……美緒は呼吸器をつけてほしいとはハッキリ言わないんだね。」
「言えないです……だけど本当は、みんな思っています。永一も誠一さんも、円花さんも――きっと紗英さんだって思っていると思います。」
「美緒の……これからの人生に乗りかかりたくない。」
「乗りかかってください……乗りかかられたほうが私は誠二さんがそばにいるって実感できます。」
「……」
「誠二さん、私誠二さんが呼吸器をつけないで人生を終えたいというなら反対しません。ただその理由が私なら――反対です。」

