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どうか、私を愛してください。
第20章 誠二さん、どうか私を愛してください。
「誠二さん……」



フワリと後ろを向いて首に腕を回して美緒が抱きついてきた。



そっか……俺は寄りかかることばかり思っていたけど
俺の肩でも美緒にはこうやって寄りかかれるのかもしれない。



そういう人生も悪くないのかもしれない。



「誠二さん、もう……」



「まだダメ……今日は美緒をたくさん、たくさん愛したいから――」



今日は俺たちが愛し合える日な気がするから。
跡取りのためのセックスの日々
再会した日にお互いの気持ちを押し殺してのセックス



やっと、今日は何度も愛しているって言えて
愛おしく触れて愛を確かめ合うことができる日だから。
大事に、大事に時間を過ごしたい。
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