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どうか、私を愛してください。
第23章 悲しいプロポーズ
「遥人……」
「円花、撤回しよう。この場所で。」
「……どうして?」
「嫌なんだ。」
「何が嫌なの…?私のこと嫌いになったってこと?」
「違う!!」
遥人が大きな声をあげることなんて今までなかった。
だから穏やかだった遥人が急に大声をあげて肩をすくめた。
「好きだから……愛しすぎているから辛いんだ。」
「遥人……」
下を俯いてしまい、遥人の太ももに涙がこぼれて落ちている。
遥人の涙はこのとき初めてみた。
そして二度目は最期の時――
「これから先看病で疲れていく円花を見たくない。俺はキラキラの笑顔で微笑みかけてくれる円花が好きなんだ。その笑顔を俺のせいで失うなら……それにっ」
「円花、撤回しよう。この場所で。」
「……どうして?」
「嫌なんだ。」
「何が嫌なの…?私のこと嫌いになったってこと?」
「違う!!」
遥人が大きな声をあげることなんて今までなかった。
だから穏やかだった遥人が急に大声をあげて肩をすくめた。
「好きだから……愛しすぎているから辛いんだ。」
「遥人……」
下を俯いてしまい、遥人の太ももに涙がこぼれて落ちている。
遥人の涙はこのとき初めてみた。
そして二度目は最期の時――
「これから先看病で疲れていく円花を見たくない。俺はキラキラの笑顔で微笑みかけてくれる円花が好きなんだ。その笑顔を俺のせいで失うなら……それにっ」