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どうか、私を愛してください。
第3章 痛みのあるセックス
指を離そうとすると誠二さんがさらに指を強く絡めてくる。
起きているんじゃないかっていうぐらい。。。



「紗英……」



「え…?」



誠二さんは一言呟いてまた寝息を立てて寝ている。
これは寝言……?
紗英って確か――



私の勘違いでなければきっとそう。



誠一さんの前の奥様の名前だよね?



「ん……」



寝顔は誠一さんにやっぱり似ている。
きっと顔も似ているのかもしれないけど
誠二さんには誠二さんで色々あって
形相が変わって違う人に見えるのかもしれない。



「涙…?」



誠二さんの眼尻からすっと涙が頬を伝って枕のほうへと流れていく。



「もしかして誠二さん、紗英さんのことを…」
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