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召喚師の伴侶
第1章 Vol.1
僕の名はレイン、1年生で18歳だ。
今日はこの召喚室で訓練を受けている。
と言っても、同級生たちは魔界から小悪魔と呼ばれるインプやグレムリンの召喚、使い魔契約に成功し、2年生になる進級試験に早くも合格している。
そう、僕は1年生の2学期の中期を向かえながら、召喚に成功していないどころか……
本当はファイヤーボールすら詠唱できない王立大学校の劣等生なのだ。
何度も召喚儀式を試みているが一向に成功する兆しがない。
「さて、今日はもうあきらめて明日にしよう」
担任の女教師・ザバ先生が呟き、黒紫のローブを翻すとアシスタントのコボルトの背中をポンッと叩いた。
犬人コボルトは悪魔ではなく、亜人である。
先の魔獣戦争において、人間に服従した一部のモンスターは亜人と呼ばれ、言わばモンスター扱いではない。
酷い差別を受けてはいるが、戦後は下級国民として人間社会に溶け込んでいる。
コボルトはせっせと室内を片付けはじめた。
「ま、まだです。もう一度チャレンジさせてください!」
追試を避けるためにも先生に頼み込むが、
「生徒はあんただけじゃないのよ!」
そう言うのはアシスタントのコボルトである。
今日はこの召喚室で訓練を受けている。
と言っても、同級生たちは魔界から小悪魔と呼ばれるインプやグレムリンの召喚、使い魔契約に成功し、2年生になる進級試験に早くも合格している。
そう、僕は1年生の2学期の中期を向かえながら、召喚に成功していないどころか……
本当はファイヤーボールすら詠唱できない王立大学校の劣等生なのだ。
何度も召喚儀式を試みているが一向に成功する兆しがない。
「さて、今日はもうあきらめて明日にしよう」
担任の女教師・ザバ先生が呟き、黒紫のローブを翻すとアシスタントのコボルトの背中をポンッと叩いた。
犬人コボルトは悪魔ではなく、亜人である。
先の魔獣戦争において、人間に服従した一部のモンスターは亜人と呼ばれ、言わばモンスター扱いではない。
酷い差別を受けてはいるが、戦後は下級国民として人間社会に溶け込んでいる。
コボルトはせっせと室内を片付けはじめた。
「ま、まだです。もう一度チャレンジさせてください!」
追試を避けるためにも先生に頼み込むが、
「生徒はあんただけじゃないのよ!」
そう言うのはアシスタントのコボルトである。