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召喚師の伴侶
第2章 Vol.2:契約
「うん、最高だったよ!」

彼女の涙を手で拭い、頬にキスをした。

「子供ができたら、ちゃんと責任とってくれる?」

「そ、それって……」

まさか、僕を食べる気なのか?
ラミアは精を搾取した後、男を食いちぎるのだ。


「ちゃんとあたしと子供らのこと、一生涯守ってくれるの?」

「も、もちろんだよ! この命に代えても守ってみせるさ!」

どうやら、食べられるってことはないようだ。



―-パアアァァッ!!

「わぁ!?」

僕のペンダントが光ると腕に巻いているアームバンド(召喚器)も共鳴して青白い光を放った。


「それは?」

ディリにアームバンドを指差される。
このアームバンドには魔方陣が描かれている。
使い魔たる悪魔を魔界から呼び出すアイテムなのだ。

使い魔を魔界から呼び出したままにすると、召喚師の魔力を永遠に吸い続ける。
必要のないときは魔界に戻しておくのだ。

そして、ペンダントは伯父上から継承したドラゴンテイマーの証。
もちろん、僕はドラゴンテイマーではないが、父上から魔力を高めるタリスマン(護符)の効果があるかもしれないとして身に着けていたものだ。

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