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縄と蝋燭 ~法恵の不貞~
第4章 ■直電で話す①
幸雄とのテレクラでの会話をして、2週間ほど経った、あの時の電話番号のメモは法恵の財布の中で折りたたまれていた。

一週間分の買い物をまとめて、家計簿をつける
法恵は結婚した当初より、生活費を夫からもらっており、自分のお小遣いを捻出するために家計簿をつけるていた。
現在はテレクラのバイトも主婦としては問題ないくらいに、そこそこの収入となり、夫からもらう生活費より自分の小遣い捻出を必死にするほどでは無くなったが、生活の一部として習慣で家計簿をつけるようにしていた。

財布の中から、今日の買い物も終わり15時ごろダイニングテーブルに一週間分のレシートを取り出したと同時に幸雄の電話番号が掛かれたメモがスルッと落ちた。
忘れていたわけではなかったが、メモを手に取り折りたたまれた内側に電話番号が書かれていた電話番号を見たとき、胸がキュンとして少し動機が早くなったことを感じた。
少し電話番号を見つめていた。
あの時の話を思いだした。

SMプレイをしている光景は、緊縛くらいを雑誌とかで見たことがあるが、幸雄から電話越しに生の声として聴いた、「SM」「調教」「奴隷」のキーワードが法恵の頭の中で思い出され、心の中で消えそうになっていた、火がまた大きくなった。

我に返り、家計簿をつけようとペンを持ちページを開く、レシート2枚ほどを纏めたところでやはり気になる、そう感じた瞬間に心臓の鼓動が激しくなり、ペンを置き、携帯電話を取った、そして幸雄の電話番号のメモを見て掛けてしまった。

4コール目に繋がった。

幸雄- 「もしもし」

法恵- 「あのー以前テレクラに電話して会話した・・・・・」

幸雄- 「あーーーっ」「あの時の女性ですね」

法恵- 「わかりますか?」
幸雄- 「もちろんです」「電話か掛かってこないからダメだと思っていました」
    「それにあんな話じゃ、引きますよね」

法恵- 「いえいえ」「なんかもう一度、話を聞いてみたくて」

幸雄は、テレクラにあの時1度しか行っていなかったらしい、女性の声でテレクラのキーワードが出ると法恵と話したことだけがすぐに思い出されたようだ。
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