概要欄の「ただ誰かに大切にされたかっただけ。」そこに凝縮されてるなあと思いました。切実な少女達の愛の物語。
目を背けたくなるような出来事も、それでも生きていかねばならぬ残酷さも……それぞれのキャラクター達の切迫した過去も。
笑ってる人にも辛い過去があったり、普段、共存している中にもこんな気持ちや何かを抱えている少女達もいるのではないか? とふと、思わず考えてしまうような。
それでも、そこに日常のキラキラや一時の温もりや触れ合いがあったり。
相手に何を求めるのか、自分はどうしたいのか。
「理想というまやかし」
読了後、タイトルのその意味を考えた時、心に刺さる一作です。