完結お疲れ様でした。
完結してからと思い、今まで黙々とひたすら読者に徹していました。
透子ちゃんと共に、水蜜桃の記憶から先生を追いかけてきた私にとって、あの辛い忍耐時を乗り越え結ばれ、また新たな瑞々しい桃が実る様は、感動を超えて、感無量でした。
心情描写に長けた雪緒さんだから出来る、張り詰めた時の心情。幸せで弾け飛ぶような心情。私の中で育てて頂いた、様々な味の豊かな桃を、最後は蕩けるように甘く味合わせて頂きました。
音と色に加えて、味や触感まで感じさせる滑らかな筆致がとても読んでいて心地よく、完結が非常に寂しくてたまりません。
今後も雪緒さんワールドに浸るのを楽しみに待っています。