暇だ。
具体的に、自覚症状もない、痛みがあるわけでもない。なのに、ベッドに束縛される生活。最初こそ、久しぶりに見る看護師に心が躍ったが、ナースキャップもなく、パンツスタイルの看護師たち。男性が多くなっていることに驚き。また、若い人が多く、娘くらいの年齢ばかり。妙に緊張を強いられる。安心感のある中高年の看護師はどこに行ったと思うとともに、同世代の看護師たちの境遇が心配になる。医師にとっては、若い華やかな看護師たちは職場の花ということか。患者の立場からすると、ベテランの看護師がいないというのは、不安でしかない。若くても採血は手慣れているが、痛みはさほどだったが、腕が紫色になって、一向にその色が取れない。加齢の結果なのか。それとも腕の問題なのか。
隣のベッドの睡眠時無呼吸症候群らしい男のイビキは五月蝿かったが、危惧をつけると、それはそれで、まるで、ダース・ベイダーのようだ。癌のステージはよく聞くが、肥満のステージ4とはどれくらい危険。BMIだと40以上だとググるとあるが、どうすれば、そこまで太れたのだろうか。途中で誰も止めなかったのか。朗らかな男で、人のよさがにじみ出ている男だから、いくら五月蝿くても何も言うつもりはないが、家族が見舞いに来た今日の面会時間には、どうしてここまで放置したのかは聞きたい衝動に駆られた。
スマートフォンの入力は、パソコンのタイピング以上に疲れる。今日はこの辺りで終えよう。
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葉月蓮さんの日記
検査入院
[作成日] 2025-03-09 02:17:46