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機械のウッチーさんの日記
歴史の紹介です。
[作成日] 2015-04-01 17:28:32
■ テト攻勢
テト攻勢とは、ベトナム戦争において1968(昭和43)年1月30日夜から展開された北ベトナム軍及び南ベトナム解放民族戦線による、南ベトナムに対する大攻勢です。
これはベトナム戦争最大の転機となりました。
「テト」とは
「節」という漢字の
ベトナム語読みです。
この場合は春節(旧正月)を指します。
戦術的には、解放戦線側は損害が大きいわりに成果はありませんでした。
アメリカ軍と南ベトナム軍は勝利しましたが、ベトナム戦争の終結は間近であると知らされていたアメリカ国民にとって、一時的にせよアメリカ大使館が占拠される事態は、大きなショックとなりました。
特に、フエやチョロンその他デルタ地帯の都市部への空爆の実態などもあらためて米国民の知るところとなりました。
これによりアメリカ国内の反戦気運は非常に高まり、リンドン・ジョンソン大統領は次期大統領選挙への出馬を取り止めました。
以後、アメリカは脱ベトナムの方策を模索するようになりました。