◆ウォルト・ディズニー氏お別れの「星に願いを」
アナハイムのディズニーランドの開園から10年後、
フロリダ州の中心にマンハッタンの倍にもなる敷地を買ったウォルトは、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートの建設に着手する。それは、理想の都市そのものを建設するという、とてつもない計画だった。しかし、ウォルトがその完成を見ることは叶わなかった。彼の体はがんに蝕まれており、起状に満ちた人生にも、ついにエンドロールが流れ始めていたのである。1966年12月15日、ウォルトはこの世に別れを告げた。病院の廊下でひとり泣き崩れたという。
ウォルトが亡くなった朝も、ディズニーランドは通常通り開園された。妻であるリリアンが、「ウォルトなら必ずそう望んだであろう」とオープンを決意したのである。突然の訃報に、園内スタッフ、そしてゲストたちが悲しみに暮れる中、タウンスクェアではディズニーランド楽団が「星に願いを」の演奏を始めた。「なにか新しいことを始めないと、だらけてしまうから・・・」生前、そんなことを口にしていたウォルトは、アニメーション制作をしていた時代から、常に新しいものへと自分を駆り立ててきた。一定の場所に留まることを極端に嫌い、周囲に反対されても我を通す頑固さがあった。傲慢で冷淡だと思われることがあったが、それでも信念を曲げなかったからこそ、いくつもの夢を実現することができたのだろう。
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機械のウッチーさんの日記
素晴らしいメールを紹介します…
[作成日] 2015-04-06 22:06:54