佐野屋に行ってきた。佐野屋ってなんやねん?ピンと来た人はかなりのミステリーマニアですね。
とある誘拐事件の現金引き渡し場所です。
残念ながらもはや店はなく、普通の住宅地でしたが、道路を挟んだ向こう側のお家がなかなかの年代物!色々知っているんだろうな…喋れない事。
その後、事件の舞台になった元養豚場へ。こちらは立派な住宅街。
『う~ん』
辺りは真っ暗、人気なし。まるで気分だけは事件当時に戻った気分ですね。この事件は八墓村ならぬ、五墓村事件と呼ばれ様々な方が不審な死を遂げています。
『う~ん』
怖い。そう、端から見た私はかなり怖い。
サムライギタリスト雅に憧れ、スラップ奏法に挑戦!
いや、いや、音を鳴らさなければ形は結構さまになっているような…スラップ奏法のメインである右手を何度も何度も繰り返し繰り返し…
『フムフムフムフム♪ワイは天才や!』
いやいや、それ以前に左手が全く付いて行けてませ~ん。挫折と…
近所を散歩いていると、とたん屋根のボローいガレージが珍しく空いているわ。死体でもバラしとるんかいな、と覗いてみれば…なんと!フェラーリテスタロッサ!と知らない古い日本車(なんとかZ?興味なし!)と剥げた貧乏臭い親父(失礼!)
『こ、これフェラーリテスタロッサですよね!世界で一番セクシーな車!わあ!シルバー!』
『…ガンメタね。お穣さん好きなの?』
『はい!テスタロッサだけが好きなんです!』
『乗ってみる?』
『ほんまでっか!』
『どうぞ‥』
えっ!左を開ける…運転席かいな!
『ヨイショ!うん、本革シートに沈むわ!こりゃあ、低い!幅!広!(なんと2メートル!)こりゃあ、パンツ見放題でごきげんさん!おっちゃんカギ!カギやさかい!』
『低いでしょう。クラッチは重いんだよね。満足したかい?』
…。ですよね。ですよね。事故りますね、ハイ。
今度機会があれば助手席に乗っけてくれる、との事です。本当のお金持ちって優しいですね。
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頓田森君子さんの日記
佐野屋とスラップ奏法とフェラーリテスタロッサ
[作成日] 2015-04-28 01:00:55