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機械のウッチーさんの日記
歌の紹介!
[作成日] 2016-01-04 18:56:59
●「人生いろいろ」(歌/島倉千代子・1987年)
80年代を代表する歌謡曲のひとつで、いまだに根強い人気のある作品です。解説するまでもないでしょうけど、元々レコードのB面用に作られた作品でしたが、島倉千代子さんの「これ売れそう」の一言でA面になったエピソードはあまりに有名です。
何より歌詞が良くて、日本作詞大賞を受賞したのです。「これはいい歌だ」と年輩の演歌ファンの支持があり、酒場のカラオケからヒットが始まりました。
大ヒットが決定的となったのは「モノマネ」でした。山田邦子さん、コロッケさん。二人が面白おかしく真似ました。ちょっと大げさすぎるそのモノマネに、若者たちは飛び付き、話題になりました。
2013年に島倉千代子さんが逝去すると、オリコンチャートを再び上り始め、
AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」についで、第2位にまで達しました。
「死んでしまおうなんて
悩んだりしたわ
バラもコスモスたちも
枯れておしまいと…」
若い頃ここまで思い悩むことはそうそうあるものではないでしょうけど、それなりにあとから考えてみれば、馬鹿馬鹿しい些細なことで、食事も喉を通らないほど悩んだ体験は誰しもあるんだろうと思います。
結構深い話ですが、歌となるとすんなりと気持ちが理解できるものです。ド演歌調でないところも、とかく重く暗くなりがちな内容を明るくPOPなものに変えてくれました。
様々な要因が重なりあっという間に130万枚の売り上げを記録し、レコードの
「昭和最後のビックヒット」と呼ばれたのです。
ちなみに
「レコード時代最後のビックヒット」は「川の流れのように」(美空ひばりさん)で、どちらも「日本コロムビア」です。さらに「戦後最初のビックヒット」(もちろんレコード盤)も「日本コロムビア」です。(「リンゴの唄」)