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霧山純生さんの日記

【大人の読書】苦痛の向こう側の快楽世界
[作成日] 2023-11-02 16:22:19
『ペインクリニック/佐伯香也子』


 いわゆる普遍的な「官能小説」を期待すると裏切られる。

 この作品でのペインクリニックは、痛みを緩和してくれるのではなく、患者の求めに応じた痛みを与えてくれるのだ。

 育ちの良い大人しい大学生ヒロインは秘めた被虐願望があった。その願望を叶えてくれることを期待し、このペインクリニックへ、あらかじめ予約したうえで訪れる。

 Kindle unlimitedで無料だったので読んでみた。私の感想は…

「痛そう。とにかく痛そう。すごく痛いだろうな」

 可愛らしいヒロインは自らの希望により、施術ベッドへ丸裸で拘束され、二十本の針で恥ずかしい部分(お尻とあそこ、最後にク◯トリスを下から針で)を刺し貫かれ、さらに鞭を振るわれて絶叫する。そんな描写が、官能小説に必須の喘ぎ声の表現に頼らない冷静な文章で綴られ、それがリアリティを感じさせてくれる。

 …ものすごく痛そう。ここまでのSMプレイは流石に私には無理だ。

 この著者の作品は、どれも、SMというよりも拷問と表現したほうがよい扱いをヒロインが受ける。だからたとえば『美人秘書監禁!甘美な拷問』という作品の"甘美"という謳い文句に男性諸氏は騙されてはいけない。ひたすら"すごく痛そうな"拷問が続く。

 女性に比べ男性は痛みに対する耐性が弱いらしいから、Mの男性でも、佐伯氏の作品のヒロインのような拷問プレイに、痛みを超えた向こう側の快感を見出せるだろうか。

日記へのコメント

無理っす😱

実はピアスも開けてないくらいですから😅

全く無縁の世界ですね😥

大丈夫というか我慢できるのは注射と点滴くらいかなぁ…

あ、下のお注射は大好きですけどね💕


[投稿者]悠里さん [投稿日]2023-11-03 08:59:30
悠里様


…堂島はその懇願に応えるかのように、まず最初の一本でラビアをつらぬき、それから続けて二本、三本とゆっくり間合いをとりながら花びらを刺していった。 ラビアは肉が薄いから、乳首ほど痛くはない。だが、両側に三本ずつ突き立てると、若菜はもはや息をするのも苦しげな様子を見せた。

—『ペイン・クリニック*ファイル1若菜』佐伯香也子著
https://a.co/9OmlG5l

こんな感じです。
痛そう。
[投稿者]霧山純生さん [投稿日]2023-11-02 22:12:08
わたしは痛いのは無理です😖

ましてや痛いエスエム…信じられない😥


痛気持ちいい…理解不能ですね😅
[投稿者]悠里さん [投稿日]2023-11-02 21:41:48
白河夜船様
コメントありがとうございます。

私も痛みの向こう側へたどり着けそうにありません。
痛いものは痛い。

でもこの作家の淡々とした「痛いお仕置き」シーンはとてもエロティックです。

男は怪我でもしない限り自分の血を見る機会はありませんが、女性は月経があるので、血を見ることに慣れているとか、誰かが言っていたような気がします。
[投稿者]霧山純生さん [投稿日]2023-11-02 21:32:26
はじめまして。

unlimited非会員なのでサワリしか読めず帰ってきました。残念。

男性は痛み+流血も苦手、と聞いたことがあります。刺す場所によっては血が流れることがあるのでそこで覚めちゃうかもしれないですね(;´∀`)

余談ですが、私まさにペインクリニックに毎週治療に通っておりまして(治療です)
首に3本程注射をしてもらうのですが、初診時に先生に「痛いですよね!大丈夫ですか!」と声をかけられ思わず
「痛気持ちいいです」と答えてしまい、診察室がシーンとなりました。
それから注射時に心配されることはなくなりました。
私も超えてはいけない何かを見たのかもしれません。
[投稿者]白河夜船さん [投稿日]2023-11-02 20:46:23
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