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NEW マーチンさんの作者ニュース

異常性愛 ファン登録お礼 と サブタイトル その3
おはようございます、マーチンです。

『異常性愛』を御愛読頂きましてありがとうございます。

昨日、ファン登録を頂戴いたしました。
お礼申し上げます。

大変励みになります。
ありがとうございます。

先週末、第27章を更新し、現在28章を書いています。
更新の際には是非、お付き合い下さい。


*******

今回もサブタイトルについて書かせて頂きます。

第6章を『慕情 -affection-』としました。

昔の映画にもありましたが、私のイメージとしては昭和臭いノスタルジーを感じる言葉です。
辞書には¨したわしく思う気持ち¨とありました。

この¨慕わしい¨という言葉がまさに第6章での主人公の心境であります。
『慕』という一字には人の微妙な心情が込められている気がします。

『慕』の意味です。
惹かれて思いを寄せる。
恋しく思う。心がひかれ懐かしく思う。
離れがたく思ってあとを追う。
逃げる相手を追う。

愛や憎という輪郭のハッキリした感情ではなく、縁取りのない滲むような感情だと思っています。
決定力に欠けるその微妙な感情が、少しずつ主人公に顕在化し気付きます。

対象との直接的な感情交換ではなく、自身の中で揺らぎ対象に引き寄せられる、または自ら近づく。
そういう心象を稚拙ながら描いたつもりであります。

また『慕』には『模』から転じて¨真似る¨とか¨なぞる¨という意味もあります。
ハッキリしない感情をなぞることで、心に折り目をつけ模(かたど)っていく作業。
主人公は記憶の奥底にある淡い懐かしみを、この時、涼子に写し取ります。
主人公の心象を模写した、具体的な存在が涼子です。

主人公の気付かない中で¨離れがたく思ってあとを追う¨対象があり、それを涼子に感じ取るのが第6章であります。

-affection-と補助しましたが、直訳は愛情、愛着、です。
¨慕情¨はいずれ¨affection¨に形を変えていく、サナギのような心の状態ではないかと解釈しました。

以上が第6章のサブタイトルに込めた私の思いであります。

恋愛においては愛を確信する前の¨慕情¨を感じる時期が、一番イイ時だと私は思っています。
この時期に¨ときめき¨を感じるのかなぁと勝手に思ったりしています。
相手に伝えていませんから身勝手に処理できますしね(笑)

有難うございました。

マーチン
[作成日]2014-11-10
42拍手

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